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2018年10月27日土曜日

理が紡ぎだす美


理が紡ぎだす美 シリーズ(13


再帰的な表現法で3次元樹木を描いたものです。


  

次は平面に描いた図を、上方に縮小しながら回転したものです。
細密画のように見えます。

  




2018年10月15日月曜日

理が紡ぎだす美 シリーズ


理が紡ぎだす美 シリーズ(12

平面模様を放物面に映したものです。


  


渦をイメージした平面模様です。


  



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2018年10月11日木曜日

気付きへの目の付け所 シリーズ2


気付きへの目の付け所 シリーズ(2

1. 新しいことに気がつくとは?
 
世の中には勘の鋭い人がいて、通常何でもない事柄から新しい知識・情報を引き出す人がいます。そのような例を2つ挙げてみましょう。

1つは、松下電器の2またソケットに関するものです。松下幸之助氏がソケットを売ってまわっているとき、薄暮れの街角で、
「電灯をつけないと本が読めないじゃないか。アイロンを止めてくれよ」
「もう少しだから待って」
という会話が聞こえてきました。彼はこれをヒントに2またソケットを思い付き、それが今日の松下電器の基となりました。
もう1つの例として、タイヤ業界の雄であるブリヂストンを創始した石橋正二郎氏が挙げられます。彼は当時久留米で足袋を作っていたが、商用で上京したとき、東京では市電はどこまで乗っても料金は一定であることにハッとくるものを感じました。当然のことながら、足袋にも多くのサイズがあり値段が異なっています。しかし、値段を統一すれば管理費が下がり、その分だけ安い値段で済ませることができるのではないかと思い至り、これをすぐ実行しました。

同じ事実を見たり聞いたりした人は、他に大勢いたはずです。なぜ、このような普通の出来事(すなわち事実)の中から、問題を嗅ぎ取り重要な情報を引き出すことが彼らにできたのでしょうか。そもそも事実とは何でしょうか。このような問いを立てて、気付きの問題に分け入りましょう。


.1 事実について
‘これは事実です’といえば、我々はそれが客観的な事柄のように受け取ってしまいます。‘事実’という言葉には、それほど人にその内容を押し付ける強い響きがあります。しかし、既に起きたある出来事は、誰が見ても同じなものでしょうか。目を凝らして、見つめ直してみましょう。

 関心のある事が見える
たとえば、電線に鳥が3羽とまっているとします。
鳥に関心を持てば、その鳥は何という鳥か。雄か雌か。何歳か。健康状態は。重さは、おおきさは。電線に関心を持てば、どんな種類の電線か。どこのメーカか。鳥により電線がどれだけたわんでいるか。その他いくらでもつまらぬ質問ができます。これらの中の何が分かれば事実が分かったといえますか。
実際、我々がある事柄を取りあげて、「これが事実です」というとき、それは多様な実態の中から自分の関心のあることのみを取り上げているのです。すなわち、意識的にせよ無意識的にせよ、ある目的に沿ったもののみを取り上げているのです。したがって、 

関心のあることはみえ、関心のないことみえない。

これは、人間に限ったことではありません。
  

秋も更けていくと多くの虫が鳴き競い、我々日本人には風情のあるものであるが(ただし、西欧人には単にうるさいとしか感じないらしい)、個々の異なった種類の虫は他の種の虫が鳴いているのをどう聞いているのでしょうか。お互いにうるさいので、自分を主張するためできるだけ大きく鳴こうとしているのでしょうか。じつは、コオロギの雌は雄の歌だけを聞いているのです。その聴覚は、雄の発する音の振動数に同調していて、その他の音は聞こえないのです。いや、聞く必要がないのです。彼女たちの関心は、雄の発するメッセージを聞くことにあるのだから。虫は、多くの刺激の中から自らに必要なもののみを選択して受け入れているのです。



これは、人間を含めて全ての動物についていえることです。長い進化の過程で、動物はそれぞれの環境の下で、生き残るという大目的に沿って、自分に必要な情報に敏感に反応するようになっています。人間の認識もまた、自分の知りたいことを知るという目的に沿って行われています。言い換えれば、起こっていることを自分の関心のあることに沿って理解し意味付けしているのです。




たとえば、我々に好きな異性がいるとき、相当多くの集団の中からでもそれを素早く見つけ出します。非常な関心があるからです。



すなわち、われわれが事実と呼んでいるものは、実際に起こった多様な事柄の中から自分に関心のある部分のみを切り取ったものなのです。

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2018年10月1日月曜日


  気付きへの目の付け所 シリーズ


                     動視化技術研究所
                     代表    浪平 博人

はじめに

 いまは激動の時代です。名の知れた古くからある大会社がいつの間にかなくなっています。世界中で起きる事柄が互いに関連し影響し合っています。IT関連の進歩のすさまじさはどうでしょう。昨日は夢であったことが今日は可能となっています。加えて、日本には急速な人口減少という特殊要因もあります。
変化が緩やかな世であれば、経験は役に立ちます。昔経験したことにより得た知識教訓が、現時点でも充分通用するからです。しかし、変化が激しければ、昔の経験があまり参考になりません。社会の背景がどんどん変わっていくからです。昔はこうであったという知識よりも、いま現状をどう見るかという判断が大切です。いやその前に、変化に出会ってそれをありのまま受け入れること、すなわち正しく感じとる能力が必須となります。

いまはどこに行っても創造性が大切だといわれます。創造性は、変化を感じ取ることから始まります。したがって、“変化を感じ取る能力”とは、創造的発想力の別名でもあるのです。
変化を鋭く感じ取るには訓練されたセンスが要ります。人は大切な変化をほとんど見過ごしてしまいます。このシリーズは、重要な目の付け所を以下の流れに沿って述べるものです。


新しいことに気がつくための目の付けどころ の話の流れ

1. 人が気づく条件について
   関心のあることのみ見える
   見たいことにそってみる

2. 人の判断の特性について
   一致したことは信じやすい
   感覚にはくせがある    錯視

3. 考えを固定化するループについて

4. 創造的に問題をとらえるとは
   問題=ありたい姿―現実

5. 創造的問題解決するには
   問題には2つのタイプがある
    タイプ1. はっきりした問題  しかし、今までのやり方ではうまくいかない
    タイプ2. 混沌として問題自体が分からない

タイプ1 への対処 
     問題解決の全てのステップでの思い込みの排除
   タイプ2 への対処
     原理的視点の当てはめ
     原理的視点を見つける方法 
  当然と思っていること、ありふれていることを意識的に見直す

これから、20回にわたってお話をしましょう。考えながらお読みになれば、あなたは必ず
クリエイテイブになります。 


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