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2018年6月20日水曜日

ものごとの類似性について


物事の類似性(等価変換理論での等価性)について

教わったことを忠実に行っていればよかった時代から様変わりして、これからは、今までとは違うものを生み出す・すなわち創造性が求められます。
ところで、創造性とは一体何でしょう。色々な表現がありえますが、結論として物事を見る自分の視点を変えることで、その変えた視点から今まで思いつかなかった新しいことを見出すことです。
さて、視点とは何でしょう。視点とは異なった事柄のなかに何らかの‘類似点’を見出す見方です。この類似点を切り出す新しい視点の展開が、今までにないものすなわち創造の可能性をもたらすものなのです。したがって、異なった事象間に潜む何らかの類似性を感じる能力は、創造性につながるものです。創造を研究する等価変換創造学会では、この類似性を等価性・等価関係と呼んでいます。
ここで、類似性そのものについて深く考えてみましょう。

2つの事象間になんとなく類似性を感じるが、一体何が似ているのか。その類似性についても、いろいろなレベルがあります。表面的な ‘浅い’類似性と奥深い所でつながっている‘深い’類似性とがあるのです。 
      
いま、2つの事象が、ある類似性を持つものとします。その類似度の深さの関係を、家系の分岐のアナロジーで示してみましょう。
ある祖先を軸に家系を展開すると、それは木の枝のように分岐した図で表されます。上から世代を経るごとに、子孫は次々と増えていくとします。一番下の世代にある任意の2つの子孫の家系上の近さは、各々家系をたどっていって、同一の分岐点に達するまでの距離とするのが合理的です。図のaとbの場合は、分岐点xで合流します。この距離の長いほど、深く隠れたつながりということになります。
                       
     

                              
 2つの事象間の類似性についても、その類似度の深さというものを、概念的に同じようにして考えることができます。すなわち、2つの事象の家系をさか上って共通の類似点に達するまでの‘深さ’を、2つの事象の類似度としましょう。すると、大まかに言えば、類似度は、類似点が直接的・具体的なものから抽象的・本質的なものへと移るに連れて、その深さ(レベル)を増していくとみることができます。

ここで類似の内容について考えてみました。これをレベルの浅い方から深い方へと並べてみると、次のようになることに気が付きました。

(1)形式   (2)対応  (3)構造  (4)機能  (5)原理

以下に、これらの各レベルの類似について、少し詳しくみてみましょう。




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